WebやSNSでよく見る【キャッチコピーのコツ、テクニック】で大切なこと
近年SNSや動画配信サービスの成長はすごいです。誰でも何でも発信できます。ただし反対にどの情報が良いのか、どれを参考にして良いのか、そして本質がどれなのか全くわからない状態でもあります。今回は近年におけるキャッチコピーのあり方について書いていきます。
”キャッチコピーの作り方”の罠
SNSやWebサイトなどで”キャッチコピーの作り方”、”キャッチコピーのコツ”みたいな記事はたくさんあります。
数字を入れるとか、好奇心を入れる、とか逆に不安をあおるとか、疑問形にするとか、意外性(あの〇〇が…)とか、限定感を入れるとか。
これらの情報は正しいです。正しいですがあくまでもテクニックです。このままの型に入れると、キャッチコピーで一番やってはいけないことになる可能性があります。
キャッチコピーで一番やってはいけないこと
キャッチコピーを書く上で一番やってはいけないこと、それは“嘘を書くこと”です。嘘を書いて人の関心を引き、本文や商品を買わしてはダメです。いくら効果があるからといって、テクニックをなぞって効果のあるキャッチコピーを作って興味を引かせる、なんてことはまさに悪徳商法です。
例えばあなたが『新規オープンの街の小さなカフェ』からキャッチコピーを依頼されたとします。そしてキャッチコピーを作る際に、テクニックをそのままなぞって考えます。
考えたキャッチコピー:
『あなたは損をしている。SNSで話題になったコーヒーが10組限定でタダに!』
そしてカフェに『今回のキャッチコピーは〇〇というテクニックをたくさん入れてますので、必ず効果が出ます』と説明。カフェからは『SNSでも話題になってないし、無料の限定商品も作ってない』と指摘を受けます。逆にあなたは『でも、効果があるのでこれを機に、無料の限定商品を作りましょう。SNSも昔話題になったことにしましょう。具体的なアプリ名も言ってないですし』と返します。
…とんでもないですね。事実を捻じ曲げてカフェの営業まで入り込んでます。別に不安をあおる必要もないですし。これは大変悪徳なコンサルです。
この例はかなり極端ですが、テクニックを優先しすぎて本質を無視して“キャッチコピー作り”が目的になってる例です。ただしこの“テクニックだけが表面に出すぎて実際の商品や内容が全くわからない”キャッチコピーは近年多くなってきています。特にSNSやyoutubeの広告なんかは多いです。今回例に出した『街の小さなカフェ』のキャッチコピーを考える際は、テクニックよりも、もっと大事なことがあります。
キャッチコピーを作るときの本質
まずはそのカフェのこだわりや店主の人柄、どんな思いで営業しているのか、何がおすすめなのか知る必要があります。もし『街のカフェなのでご近所さんが来てくださってゆっくり時間を過ごしてほしい』という思いならば、ご近所さんに『はじめまして』という挨拶のDMを作ることが本質になってくることでしょう。
まとめ
今回はWebやSNSでよく見る“キャッチコピーの作り方”について書きました。【よく見る“キャッチコピーの作り方”】の内容はほぼテクニックのことが多いです。あなたが作っている“キャッチコピーの正解”までは決して書かれていません。キャッチコピーの正解はクライアントやそのお客さん、依頼内容の中にあります。テクニックやWeb、SNSの中にはありません。テクニックだけ真似しても良いことにはなりませんし、嘘を書くことになるかもしれません。キャッチコピーを考える際は“本質”が何なのか、どこにあるのか、それを見定めていかなければいけません。