コピーにビジネス語、カタカナ語は使うな。マジで。
みなさん、こんな言葉使ってませんか?
・ファクト
・アジェンダ
・エビデンス
・スキーム
・イノベーション
・コミット(メント)
・コンセンサス
使うのは別にいいんですけど、できれば使って欲しくないです。マジで、ほんとに意味が分からない。Webで『ビジネス語』とか『カタカナ語』で検索すると上にあげたようなカタカナがたくさんヒットします。中には【何個分かる?ビジネス用語!】みたいな記事もあります。(もうクイズにしてる時点でこの用語は使う意味ないのでは。)変な日本の文化ができたなと思いました。上司も『こんな言葉を使うと、“本来の意味が伝わらなくなる”』と。まさにその通りだと思います。逆に利点は何ですか?頭良くみえる、かっこいい、雰囲気出る、逆に言葉でごまかせる。。。
デザインやコピーに使ってはいけない理由
1対1のビジネスシーンでの会話で使うのは別にいいですよ。会議はギリですね。“このくらいのビジネス語、知ってないとダメだよ”とかたまに聞きますけど、ドロップキックです。そして、広告やコピーにこのビジネス語を使う企業も出てきました。最近出会ったのは子ども向け、教育系の媒体です。
【教育を変えるファクト。新しいエビデンスやイノベーターの洞察力、これがこのエッセンスです。】
は?
マジで、は?です。あなたのターゲット層はどこですかと。誰が理解できるんですか。Webページの内容なので、もしかしたら変な広告代理店が委託で作ったのかもしれないです。そうなると代理店も悪いですが、OKを出した企業側も悪いです。
伝えたいコピーは正直に書いてください。コピーは手紙と一緒です。何か隠された意味や、別の雰囲気などが含まれるなんて絶対ダメです。“いや、実はこれは〇〇という意味で”とか後から説明が必要なコピーはコピーではありません。エビデンスなんて、『証拠、根拠、証言、形跡などを意味する単語(Wikiより引用)』ですよ。それぞれ意味も全然違います。意味の知らない人が見たら、こんな感じになります。
①新しいエビデンス→②エビデンスとは?→③Googleで検索→④エビデンスとは証拠などの意味です→⑤あ、証拠って意味なんだ、へえー、勉強になったなー→⑥新しい証拠、ここでは教育系だから「新しい証言」かな→⑦なるほど!
エビデンスの意味がわからないだけで全然先に進みません。7段階でやっと意味が理解できます。(証言で合ってるかも不明ですが。)このコピーを採用した側も“ここは「エビデンス」と言う風に言いましょう”、“いいですね、かっこいいですし弊社にピッタリです!”とか会話してる場合じゃないですよ。
まとめ
今デザインしてるものにこんなビジネス用語やカタカタ後を使おうとしているのなら、今すぐやめてください。上司が自社ホームページに使おうとしてるなら止めてあげてください。あなたが後輩で先輩が多用してるなら、“それ、意味わかんないっすよ”って言ってあげてください。デザイナーの方はきちんとした言葉や日本語でコピーを作ってくださいね。