売れない商品を売る方法【売れるデザインPOP】

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売れない商品を売る方法【甘いものが嫌いな旦那にスイーツを売る方法】

男の人って甘いもの嫌いな方多いですよね。(僕は、むちゃくちゃ甘いもの好きです。)

今回はそんな『甘いものが嫌いな方に、甘いものを売る方法』を考えていきます。商品が良いのに売れない、ただ単に流れ作業のように売っている、またはPOPを作っているデザイナーさん必読です。

甘いものが嫌いな人に「とても甘いです」と言っても逆効果です。甘くて美味しそうなシズル感出したPOPでも見向きもされないでしょう。ではどうやって売るのか。

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言い方を変える

オリジナル商品ならまだしもスーパーやコンビニなど、メーカーから卸した同じ商品なら特に難しいでしょう。

見た目や商品自体の強さ(安さやプレミア度、人気度、シズル感など)に頼って売るのではなく、つまりキャッチコピーとまでいかなくてもデザイナーの力で「言い方を変えます」。お客さんのタイミングや心境に合わせてアプローチを変えてみます。大事なのはそのPOP、商品を買う時はどんなタイミングかを考えることです。

例えばこんな感じです

・「奥様(お子様)のお土産にいかがでしょうか」

・「疲れた後に甘いものをどうぞ(糖分摂取的な)」

・「店長が厳選したスイーツです」

少し詳しく掘り下げていきます。

【奥様(お子様)のお土産にいかがでしょうか

買う理由を変えてみます。当人が食べるのではなく、他の人へのプレゼントとして言い方を変えます。お土産ランキングNo.1とか付け加えてもいいですね。

ちなみに『お土産』という単語には『誰かのために』『喜んでくれる』『もらった人も喜ぶ』といった買い手にプラスの心境が生まれるポジティブな単語です。

【疲れた後に甘いものをどうぞ】

デザイナーさんなら共感できると思うのですが1日デスクワークでデザインしていると脳が疲れ切っているのがわかります。身体は元気なのに胸から上が疲労困憊。もう何も考えられない状態です。

そんな疲れた状態は「甘いもの」が欲しくなります。(甘いものというか糖分ですが)そういった買い手の「タイミング(ここでは『疲れているタイミング』)」へ向けて言い方を変えます。

「仕事終わりに甘いものを是非。夜からのエネルギー補給」とか付け加えてもいいですね。

【店長が厳選したスイーツです】

ただ商品を並べるのではなく「店長が選びました」というか『お店で偉い人が選んだ商品』という付加価値を加えます。つまりインフルエンサーが紹介した商品ということです。

ただしこれは、その店長にファンがいなければ意味ありません。店長は経営だから接客はしていなくて人気があるわけではない。そんなお店があるかもしれません。

店長でなくてもお客さんに人気のあるスタッフがいればOKです。「毎日スイーツを食べる〇〇さんが厳選。男性にも一度は食べて欲しいデザート」とか付け加えてもありですね。

タイミングや状況で売り方を変える【さらにストーリーを加える】

言い方を変えるだけでは味気ないです。せっかく言い方を変えたPOPを作っても見ないと伝わりません

そこでSNSです

例として先ほど紹介した【厳選したスイーツ】に【ストーリー】をつけていきます。そのストーリーをSNSで具現化してやるとPOPに書いてあるだけでなく「リアル」に伝わります。

例えば厳選した様子、「ケーキ屋さんに行ってパティシエと打ち合わせして選んでいるところ」をSNSにシェア。「厳選して店頭に並べる過程」をSNSに画像付きでシェアします。POPやデザインにストーリーが生まれるのでより深く伝えることができます。

この手法はテレビショッピングの青汁なんかによく使われますね。テレビをつけるとなにやらドキュメンタリーな番組。よくよく見ていくと青汁の紹介だったみたいな。

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メリットとデメリット

今回の『言い方、売り方を変える』手法にはもちろんデメリットもあります。

デメリット

言い方を変えることは『ターゲットが、かなり絞られる』ことになります。買い手のタイミングや状況に絞った売り方なので、それ以外の状況の人には響きません。一点突破な状態です。

メリット

逆に『ターゲットをかなり絞る』ことで大きなメリットもあります。それは『比較・検証』がしやすくなります。いままで、誰にどんな風に伝わっていたのか、なぜ売れていたのか、ぼんやりとしか認識できていなかったかもしれません。言い方や売り方を変えることで『〇〇という言い方では売れない』『〇〇のタイミングでは売れるからその状況の人が多い』など具体的な検証ができます

まとめ

色々な情報が飛び交う世の中です。ポスター1枚、SNSの投稿1回で全てを語ろう、伝えることがなかなか難しくなってきました。まして『商品自体の強さ(安さやプレミア度、人気度、シズル感など)』だけに頼って売るだけでは限界があります。POP、SNS、タイミングや人の動線、時間などあらゆることを想像しながらデザインしていく必要があります。

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