かっこいい、かわいい、おしゃれだけのデザインでいいの?
デザイナーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。『かっこいいデザインができた!』とか『このデザイン、なんかおしゃれでいいね!』とか、そんな会話も大事ですが、世の中にはダサくても良いデザインがあります。それは『ストーリーが組み込まれたデザイン』です。一見ださださ、読みづらい分かりづらい、変なキャラクターがいるなど、とてもかっこいいデザインとはかけ離れたデザインでも効果があるデザイン、人が動くデザインは何かのストーリーがあります。
水を1万円で売る方法
あなたがデザイナー兼、営業マンとします。単に高い、安いだけの話ではお客さんは買ってくれません。(ここは砂漠のど真ん中で、、とかいう話は除いてください)
例えば….
まず酒蔵とコラボします。そして水を売りたいクライアントに営業します。
『この水を持って酒蔵に来てください。あなたのオリジナルのお酒を、そのお水で作ります。結婚記念日や大事な日に、是非奥様と呑んでください。』
相手は水の金額に納得して買うのではなく、何かの体験やストーリーに納得してお金を出します。
自分が何か特別な物を買う時の気持ちを思い出してみてください。
いつもの買い物もその商品を買うのではなく、『旅行に行くからおしゃれな服を買う』『妻の誕生日だから高いお肉を買う』『部屋をおしゃれにしたいからソファーを買う』など。『1万円出して、のどの渇きをうるおすために水を買う』のではありません。
他にも、こんなのが考えられます(画像の赤字は、考えられる『さらなる深層心理』です)
デザイナーはオシャレでなくていい
おしゃれな自分でいたいから、センスがいい自分でありたいから、かっこいいデザインを選ぶ、おしゃれなデザインを見る。
おしゃれなデザインを作るデザイナーは別におしゃれでなくてもいいし、毎日かっこいい服を着なくても大丈夫です。そういう『おしゃれなデザインを選ぶ人』の気持ちが分かればOKです。
あなたの持ってるiPhoneを作った人は誰ですか?その人はオシャレでしたか?その人は朝に自分の服を選ぶ時間は非効率だとして、毎日同じ決まった服を着ていた方です。(ただ、『おしゃれなデザインを選ぶ人』の気持ちを知るために、おしゃれな生活をしてみる必要はあるかもしれません。)
他にも思いつく体験を売る方法
サイコロを使ってゾロ目を出すイベント
カイジ、大槻(おおつき)班長を合わせてプロモーション。(カイジ知らない人、ごめんなさい…!)
お客さんに『イベントに参加してもらう』のではなく『サイコロを振りたくなるように』します。例えば、
・カウンターに漫画のカイジを一緒に置きます。班長との対決の場面にふせんを貼ってお客さんがいつでも見られるようにしておきます。
・イベント告知のデザインにはカイジや班長をワンポイントで入れる。
・ただ振るのでなく、チンチロ風にするのもアリ
ロゴデザインを作るとき
ロゴを見たときにユーザーに何を感じてほしいか、どんなメッセージが組み込まれているか。
『ユーザーに寄り添う会社』『ユーザーをサポートしていく会社』『ユーザーを幸せな気分にする会社』
以前書いた記事内のロゴの作成のコツと合わせて考えるとどんな形にすればいいのか方向性が決まってきそうです。
まとめ
デザイナーはかっこいい、おしゃれだけのデザインを売るだけではありません。デザインを通して何かを感じてもらう必要があります。かっこいいな、おしゃれだなの先に何を感じてほしいか。何かの体験や思い出、ストーリーを組むことで相手により感動を与えることができるでしょう。逆にデザインを通して何を感じてほしいか思いつかない時はこの『体験や思い出、ストーリー』を無理やりでも組み込んでみてください。
デザインやモノを売るのではなく、思い出や体験を売るのです。
あなたのデザインに価値がついてオリジナルのデザインができあがります。