【販促とブランディング】毎日見るものはオシャレなデザインで作る

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【販促とブランディング】毎日見るものはオシャレなデザインで作る

商業デザイン、販促のデザイン、そしてオシャレなデザインを作る際に考え方が違ってきます。例えば販促の“のぼり”を“とにかく目立つデザイン”で作ったとします。その“のぼり”が立つ場所はどんなところでしょうか?道を通る人は、どんな人でしょうか?おそらく多くは『出勤や通学などで“毎日”そこを通る人』です。そうです、そののぼりを“毎日見る人”なんだと思います。その人たちが毎日、朝の出勤と帰りのタイミングで、大きく迫力をつけたギラギラの目立つのぼりを見続けたらどう思うでしょうか。

….

…うざいです。

タイミングや場所によって、のぼりのデザインは人の視野を邪魔せず、毎日見ても“ここなんかおしゃれだな”とか“なんかやってるな”とか思ってもらえるようなデザインが良いのではないでしょうか。毎日通る道で、黄色に赤文字のギラギラで“オススメ!!!!”と言われてもしんどいです。

人々の邪魔をしないデザイン

この考えは比較的新しい考えです。以前こんな記事を見かけ、大変納得したので概要をご紹介します。

2020年コロナで家で過ごす人が増えました。それに伴い店頭で置く商品パッケージのデザインは“買ってください”という販促のデザインではなく“家に置いていても違和感がない”オシャレなデザイン性が求められるようになりました。

確かにです。家で過ごす時間が増え、“商業デザイン”よりも“ブランディングのデザイン”の方が買ってもらいやすい気がします。モノによっては、自分の部屋や家に置いていてもオシャレに見える、くどくない、主張しないモノが売れそうです。つまり、“見ていて楽しい、人の心を豊かにするデザイン”。例えば広告的に『社長の顔を載せた方が売れる!』というものがあったとします。(実際、効果はあると思います。)しかし、それが生活用品であり、毎日家に置くものだとしたらどうでしょうか。毎日どっかの社長の笑顔が家にある状態です。。。うざいですね。これはクライアントに提案する際にも使えそうな考え方です。

結局、どうすればいい?

結局はですね、そのデザインが設置される最終的な場所やタイミングを把握してクライアントとも相談、提案できるが一番です。

例えばこんな感じでしょうか。

【カフェの“のぼり”デザインの場合】

・カフェの“のぼり”を4本頼まれたら、①販促として“オープン!”というのぼりを1~2本、使い捨てくらいの気持ちで設置。②残りののぼりは“店名がスッと入った”おしゃれなのぼりを設置、こちらをずっと使いませんか?と提案。

 

【スマホで見る、電子辞書の表紙デザインの場合】

・スマホの電子辞書の表紙ならば、①スマホにずっと入っていてもしんどく無いオシャレなデザイン(洋書の表紙のようなデザイン)をあえて提案。②ただそれだと売るときに目立たないので、売る時の表紙とスマホにダウンロードしたときの表紙と分けてもいいですね。

 

【生活用品のパッケージデザインの場合】

・生活用品のパッケージデザインなら、①販促ポップを陳列棚に貼ることを必須にして、パッケージを商業デザインでなく。②とにかくオシャレに作成。“毎日家においてもいい感じですよ”とアピールしてもいいです。

まとめ

そのデザインはある固定の人々が(毎日)見るものなのか、ほぼ一度しか見ないのかクライアントとも共通認識した上でデザインをするのがいいと思います。

固定の人々が見るデザイン…通勤、通学する人が見るデザイン、(ターゲットを絞った)youtubeの広告デザイン、スマホに入るアプリや電子辞書のデザイン、家に置くもの(生活用品など)のデザイン等

 

ほぼ一度しか見ない人々…テレビCMのデザイン、期間限定のキャンペーン広告のデザイン等

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