商業広告のデザインではイメージを誇張させると良くない
商業広告においてイメージの画像やマーク、記号をデザイナーの感覚で誇張、広げたりデザインすることは良くありません。イメージをデザイナーのイメージで広げてしまうと伝えたい意図が伝わらなくなるからです。もっというと元のイメージはすでに“イメージとして”人々の中で認識しているからです。それを個人のデザイナーの感覚で広げたり、変えたりしてしまうことは、良くありません。
具体例
今回は具体例として『ある記号』を個人の感覚でデザインイメージで広げてみます。
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“あ、音符か”と認識するまで時間かかりませんでしたか?もしくは“音符かな?”と思ったはずです。
もう一つ、文字でやってみましょう。
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もはや何なのか分からないですね。デザインではなく、むしろ謎解きです。
“Saturday、土曜日だから左は10月10日っていう意味かな?あ、土曜だから青色なんだ。なるほど。右下は多分『デザイン』だから、10月10日にデザインの何かイベントの告知かな?”
と、そこまで解けたら逆にすごいです。“解く”という行為がすでに違ってますけど。。。
デザインのせいで、元の記号やイメージの意味よりも“わかりづらく”なってしまうと商業広告として意味ないです。特に、二つ目の“文字が読めない”なんてことがあっては商業デザインの意味を成してません。二つ目の画像のように『数字の1と英語のI、数字の0と英語のO』などそもそもの形が似ている時など注意が必要です。デザイナーは“いや実はこれ〇〇という記号の意味なんですよ”とか“実は音楽の音符をモチーフにデザインしたんですよ。分かります?”とか、いちいち全員に説明できません。“分かります?”とかマジで要らないです。商業デザインにおいて、そういうデザイナーの“含み”必要なしです。もし商業デザインとして、文字をデザインをするのであれば、認識できるギリギリのラインでデザインしましょう。(わざわざデザインする必要も無いですが。)
まとめ
今回は商業デザインにおいてイメージを誇張させる、独自の感覚で広げることについてお話ししました。商業デザインにおいてはデザイナー個人の感覚や色も大事ですが、一般認識を把握してそれに合わせることの方が大事だったりします。デザイナーは“何を伝えなければいけないのか”をちゃんと理解して“伝えるところ”と“デザインするところ”を分けなければいけません。