デザインの考えかた②【机の上編】
デザイナーの机ってどんなイメージですか?なんかごちゃごちゃ物が散乱してたり、逆に何もないイメージないですか?これは人それぞれですけども、それにはデザインを作るときのある『理由』があるのです。デザイナーの人で『俺(私)、ごちゃごちゃしてる方がいいものができるんだよね』と誰かに自慢してる人いたらダサいのでやめてください。
その①【考え方の基本】はこちら
机の上が汚い理由ときれいな理由
デザイナーの机の上事情は『ごちゃごちゃしてる方が集中できる』タイプと『まっさら、きれいな方が集中できる』タイプと大きく2つのタイプがいるんですけど、実はそうではなく、デザイナーの作業タイミングによって変わるのです。これは机の上だけでなくパソコンのデスクトップともリンクしてます。
机の上が汚いタイミング
何かデザインを起こす際、デザイナーはいきなりフォトショップを立ち上げたりしません。頭の中や、紙を広げてクライアントの情報だったり、広告の情報、言葉、言い方、見せ方、イメージラフ、デザイン構成、素材探し、ネットの情報探しなど、まずは思いっきり発想を広げるんですね。そのために書籍やノート、筆記用具などあらゆるものを机の上、そしてパソコンデスクトップに広げます。これが『机の上が汚くなる』状態の正体です。この広げた情報をデザイナーは道筋を整えて整理、不要な情報は、しまったりゴミ箱に移していきます。新しい紙やフォルダにまとめた道筋を入れてフォトショップなので作成にとりかかります。作るときにもイメージを見ながら作る人もいるので散らかった状態で作業開始する人もいます。これが『散らかってる方が作業はかどるんだよね』のタイプの人です。
机の上がきれいなタイミング
情報をまとめて一つの紙、一つのフォルダにまとめてから作業する人、または頭の中で完全にイメージや構成、言葉などが浮かんでいる人は作業中『机の上(デスクトップ上)がきれいな方が集中できる』タイプです。この2つのタイプに共通するのは『デザイン完成後』です。デザイン完成後は集めた情報や素材は不要になるので、一気に片付けます。次の作業の時に邪魔になりますからね。もう、席移動するのかってくらい片付けます。デスクトップも躊躇なくゴミ箱に移していきます。頭も真っ白の状態にしてから新しいものに取り掛かった方が良いですから。
もし、上司デザイナーの方がこの記事を見てくださっているのでしたら、あなたに注意点があります。
部下は上司が机を片付け始めると「あ、帰ってくれる」と思います。部下は上司がいると先に帰りづらいのです。邪魔なのです。なのにまた作業を開始しだすと、もう、それは、とても『ガッカリ度』がハンパないです(実体験)。なのでマジで片付ける時は部下の様子を見ながら片付けてください。
まとめ
『俺、ごちゃごちゃ散らかってる方がデザイン作れるんだよね』となんかカッコ良さそうな感じでもありますけど、ゴミ屋敷に住んでて、これ言われても別に共感は得られませんよね。なので別にカッコ良くもないし、言う必要もないです。机の上やデスクトップの上がきれいな状態というのはつまり『デザインの情報が整理されている』ということです。こっちの方が絶対良いものは作れます。ゴチャゴチャしてると余計な情報が無意識に頭の中に入ってきてるので片付けた方がいいですよ。