デザイナー特有の変な改行
デザイナーが作るものに、こんなデザインがあります。滅多にありませんが、たまーにあります。
これは、違和感でしかない。超絶変です。改行部分が明らかに、おかしい。“にはまりそう?”、“にはまりって何?”みたいな。デザイナーでない人から見ると、“なんで、こんな変な改行をするのか”と不思議に思うかもしれません。なぜこんな改行をするかというと、この改行を行ったデザイナーはアイキャッチのデザインを重視しているからです。パッと見のインパクトや全体レイアウトの美しさを優先してしまうと、このようなデザインになってしまいます。バラバラのレイアウトより、キレイに整ったレイアウトの方がいいですからね。
ダメなものはダメ
でも、ダメなんです。悪い意味で違和感でしかないです。絶対作ったデザイナー本人でも本心は変だと思ってるはずです。どこか正当化する言い訳をしているはずです。こんな方法、小学校で習ってないですよ。だれでも“文の頭に句読点が来てはダメ”と教えられているはずです。“あえてこんな改行をしてインパクトを見せてます”とか“全体がキレイにおさまるデザインのテクニックです”とか、あれこれデザインの流儀みたいなことを言ってもダメなもんはダメです。日本に住んでる方々に、こんな改行をする文化はありません。
許されるのはボディーコピー、雑誌やWebの記事本文のみ
このような文章の頭に助詞が来ることや、改行が許されるのは雑誌やWeb記事の本文のみです。編集者や、DTPデザインの方は雑誌のレイアウトで“組み”におさめてレイアウトするので見た目も問題ありません。
デザイナーの方へ
じゃあどうすればいいか、この改行をしないと文字が小さくなる、逆に全体のバランスが崩れるなど意見はあるかと思います。そんな場合は、『やり直し』です。レイアウトをそのまま活かしたいのなら、コピー(言葉)の練り直し。コピーをそのまま活かしたいのなら、レイアウトの練り直しです。伝えることよりレイアウトやデザインを優先してはいけないのです。だからデザイナーは難しいのです。デザイナーはレイアウト優先だけの簡単なデザインをしてはいけません。
まとめ
コピー(言葉や文章)を大きくアイキャッチに使っているデザインや、パワポ資料も同じです。変な改行している方がいたら直ちに修正してください。“その方法しかない(改行するしかない)”ことは絶対にありません。読みやすく、きちんと伝わると思うデザイン、組み方を探してください。