アップの顔写真に合う文字配置
写真、特に人の写真はとても強いアイキャッチになります。このアップ写真を活かして文字の配置を考えてみましょう。色々な印象を与えることができるので覚えておいて損はありません。ただし写真によっては、“恐い”、“気持ち悪い”などの感情が湧く人もいるので使い所は注意しましょう。(イラストなどであれば問題ないかと思います。というか写真が苦手なので今回の事例はイラストでやってます。)
文字の大きさや細さによって与える印象は変わる
アップの写真×大きい文字
アップの写真に合う一つ目のテクニックは、力強い文字です。太めな明朝体やゴシック体で配置すれば力強い発言(強目な自己主張)として印象を与えることができます。画面いっぱいに文字を配置すれば、その写真の人が発言しているようにも見えます。強く言いたいときや企業のコンセプトデザインなんかにも使えます。
アップの写真×小さい文字
文字を小さく配置する場合は、目の近くや、目と離れた場所に配置する場合が多いです。顔写真やコピーで目を引き、“ん!?何だろう、何の広告だろう”と思わせて近づいてみると、その広告の正体、種明かし的なものが書かれているみたいなものが多いです。
アップの写真×細い文字
やさしい印象を与えることができます。ゴシック体の細い文字で大きく配置しても、くどくありません。明朝体だと少し大人な印象を与える感じでしょう。さらに細い文字を使うと、さらさら感やふわふわ感が演出できます。
顔写真が強すぎる場合
何だか顔写真が強くて、コピーや言葉が入ってこないときは以下の方法を試してみましょう。
少し写真を引いてみる
顔写真はアイキャッチがかなり強いです。誌面全体の写真を少し引くことで落ち着いた写真、印象になります。胸あたりから顔全体が入るくらい(バストアップと言います)がいいでしょう。(画像はイラストなので顔を体の比重が違うためお腹から上になってますが)注意点として、頭のてっぺんを誌面で切るか切らないかで大きく印象が変わります。
目線をずらす
顔写真がアップの場合、顔の目に目線がいきやすいです。目力があると、よりそう見えるでしょう。ですので目線を外した写真を選ぶことでその効果を軽減し、文字に目がいきやすくなります。ただし、目線は読み手の目線とイコールですので、右に目線がいっているのに左に文字デザインを入れると見づらくなります。目線と逆に文字を入れる場合はマイナスの言葉を入れる場合が多いです。“背を向ける”という意味に感じます。
ちなみに、上の画像ですが右下の句読点(。)が切れています。右下の比重が重くなるよりも、Midoriちゃんの目線のほうが強く、『結果』という文字の方に目がいくのでバランス的にも問題はありません。それほど目線のアイキャッチ力は強いのです。
まとめ
今回はアップの顔写真に合う文字配置のコツを紹介しました。顔写真はかなり自己主張が強いキャッチです。クライアントの意向やデザインのテクニックとしてうまく活用してみてください!