綺麗なデザインだけで本当にいいの?
世の中にはたくさんのデザインがあります。今回は綺麗なデザインについてその意図やメリット、そしてデメリットをまとめていきます。
特に駆け出しデザイナーやこれからデザイナーを目指す人、企画やプロモーションに関わる方は是非。
綺麗だけのデザイン
デザインを作る人、デザイナーはかっこいいデザイン、綺麗なデザインを作ります。
ただ商業広告にいたっては綺麗だけのデザインは意味がありません。ビジュアルだけのデザイン、かっこいいデザイン。
『なんとなくだけど、いいね!』これでは本当の意味でのデザインではないのです。
綺麗なデザインを作る理由【しっかりした意図を持たせるとメリットになる】
綺麗なデザインを全否定しましたが、意図がしっかりしているものは綺麗な(ビジュアルだけの)デザインを作っても問題ありません。
例えば、、、
イメージ共有
企業内やチームなどでプロモーションの全体像を共有する場合、言葉ではなかなか伝わりません。各々で想像したイメージは異なります。
各々生きている人生の中で自分のイメージを浮かべるので全員が一致することはほぼありません。
そんな時は『ビジュアルイメージ』のデザインを作ります。共通のデザインを作ればプロモーションなどのイメージが共有できます。
ゲームのデザインでアートワークと呼ばれるのもそれに近いです。ユーザーにアートワークを見せてゲームのイメージを伝えます。
“なるほど、そういう世界観ね”と共通の認識が生まれるでしょう。
プロモーションの一環で
デザインや企画、動画など何かの商品を売り出す時には様々なメディアを使用します。ひとつのポスターで完結するなんてことはありません。
今の世の中、様々なメディアがありますのでプロモーションを考える際にはいろんなメディアで、デザイン展開する必要があるのです。
そんな様々なメディアで展開する際に『このメディアは言葉だけ』『ここはビジュアルだけ』などメディアに合わせてデザインを変えていく場合があります。
インスタはビジュアルだけ、Twitterは言葉だけで、みたいなイメージです。
綺麗なデザインを作る理由【意図を持たないとただのデメリットで終わる】
先ほどのメリットは大企業や有名なデザイン会社などが主に行っています。
地方のデザイン会社や小規模のデザイン代理店、そして駆け出しデザイナーやこれからデザイナーを目指す人にとってはなかなか難しい話かもしれません。
特に駆け出しデザイナーは『かっこいいデザインを作ってやろう!』と雰囲気だけのデザインも作りがちです。
英語が載ってるおしゃれなデザインを作りがちです。
先ほども書きましたが『なんとなくいい感じのデザイン』だけを作ってもアーティストにはなれるかもしれませんがデザイナーにはなれません。
本来デザインとは“何かを伝えるもの”です。言葉や動きでは伝えられない何かをデザインで伝えます。
ですからデザインの中にクライアントやデザイナーの“何かしらの意図”が入っていなければいけません。
この“何かしらの意図”はビジュアルではなかなか伝わりにくいです。
『この商品は安いです』をビジュアルデザインだけで表現するのは難しいことです。
『安い』や『◯%OFF』などの言葉を記載したほうが絶対分かりやすいです。
デザイナーはそれを『見やすく』『分かりやすく』そして『綺麗に』デザインするのが仕事なのです。
逆に『おいしい!』とデザインはしません。湯気やハイライト、シャドウを使ってデザインビジュアルでみせたりします。
そっちのほうが『おいしそう』な意図が伝わりやすいデザインになります。
まとめ【綺麗だけのデザインはNG、しっかり意図がわかるデザインに】
今回は綺麗だけのデザインについてまとめました。
大事なことは、
『デザインに意図を持たせる』ことです。
駆け出しデザイナーやこれからデザイナーを目指す人にとってはなかなか難しいことかもしれません。
まずは、言葉を使ったデザインを目指しましょう。
言葉を使うことでいろんな人に伝わりやすいデザインができます。
言葉を使うデザインの注意点
※たまに日付や言葉、情報を斜めに配置してみたり、読めないほどの小さく配置したりするデザインを見かけますがこれは『見やすく』『分かりやすく』の反対方向、『見づらい』『わかりにくい』デザインになっている可能性があるので、気をつけましょう。