言葉が持つ力を知る 【キャッチコピーの考えかた】
キャッチコピーを考えるときや文章を見せるときに、どんな言葉(単語)を使えばいいか分からないですよね。ちなみに、“キャッチコピーだ!”とかテンション上がって、かっこいい言葉を使ったり、いい感じの英語を使ってみたりしてはダメですよ。テレビやyoutubeで聞いたことあるような言葉、文章をマネしてもダメです。
本当に言いたかったことがボヤけてしまったり、元のキャッチコピーを知ってる人が読んだら、「あ、あのコピーのパクリだ」「どこかで聞いたことあるな」と内容が入ってこなかったり明らかにパクった意思がみえたら最悪の場合、怒られてしまってもしょうがないですね。大手の有名なキャッチコピーは大きなプロモーションや歴史、認知などがあるからです。それを素人が言葉だけをマネだけしてはいけません。
では言葉を選ぶときに大切なことは何でしょうか。
見ても(読んでも)わからない言葉(イメージしにくい言葉)
読まないとわからない文字っていうのが世の中にはあります。例えば、、、
- こんなに
- 多くの人に
- 絶対
- それは
- みんなが
つまり、その言葉を見たときに「?」が浮かぶ言葉です。「どれくらい?」「いつ?」「誰が?」「ほんとに?」とかです。
後、提案系も避けたいですね。
- 行こう!
- しよう!
- やろう!
これはキャッチコピー(デザイン)の主語が有名なところだと大丈夫ですが、素人が使うとちょっと上から目線な感じを受けます。ソフトバンクが「一緒にやろう!」と言うのと、あなたが第三者に「一緒にやろう!」と言うのでは全然違います。
逆に見てわかる言葉(すぐにイメージできる言葉)
さっきとは逆に“ぱっと見”でわかる文字もあります。
- LINE
- YouTube
- 店長
- 87%
- 20代女性
- キャベツ
- 無料
「タダ」だと一気に分からなくなります。 - 今日 / 明日
当日に見せるなど時系列のタイミングがはっきりしている場合。タイミングが合わない場合は「8月25日(火)」などが良いです。
つまりその言葉が世界中の人(日本人)にどれだけ認知があるかどうか。形容詞のような、あいまいな言葉ではないこと。主語や名詞は“小さくする”ことを覚えておくと良いです。中には「かなり」「マジで」などあいまいな言葉のようで、実はぱっと見でわかる言葉もあります。見た人の思い浮かぶものが共通であれば良いです。
またデザインのビジュアルで写真などを合わせるのも共通のイメージを伝える方法として効果ありです。キャッチコピーが「ずっと見てるよ」の場合、「誰が?」となりますが、ビジュアルで「好きなアイドル」や「有名な俳優」、「悪魔」、「警察」などで印象が違いますし、それぞれで共通の受けとりかたができます。
キャッチコピーの書き方
キャッチコピーの基本の考え方は下の3つです。
①だれが
なるべく主語は小さく考えましょう。見た人の受けとりかたを共通にするためです。(例えば、『多くの女性に』ではなく、『都心に住む20代女性』みたいに小さくします。)
②なにを
これは相手や商品、目的などです。
③どう言うか
繰り返しになりますが、ここが問題です。はじめのうちは、「どう言うか」は考えないようにしましょう。ストレートに言いたいこと、伝えたいことをそのまま書きましょう。日本語でカッコつけず、「そのまま」書くことが大事です。例えば『明日』で全然わかるのに、カッコつけて『tomorrow』とか筆記体で書いちゃう、みたいな。
事例
いままでの知識を組み合わせて例をあげると、こんな感じです。見た人が「あ、私に関係ある!」と感じてもらえればいいんですけど。
- 学習塾の案内
「平均点70点を85点にする方法 5パターン」その下に「子どもに合う勉強法は人それぞれ」
- お店のホームページ作成
「ホームページ作りは簡単ではありませんが、必須です」その下に「お店の名刺のようなものです」その下にどんな風に使うのかをつらつらと書きます。
- リラクゼーションの案内
リラクゼーション系は雰囲気が大切かなと思うので、店内のビジュアルや雰囲気をみせます。
もしも、おじいちゃん、おばあちゃんがターゲットならビジュアルとともに「肩こりを軽くする お手伝いをさせていただけないですか(でしょうか)」とかですかね。単語はその業界の人に聞いて違う言い方を教えてもらったり、接続語の部分を色々変えたりしていきます。またコピーの下の文章はコピーを補う文章です。(リードコピー、ボディーコピーとか言われますが、あまり気にしなくていいと思います。)
個人的に嫌いなコピー
あまのじゃくかもしれないですが。
- パクリまたは単語の置き換え
「あ、あのパクリだ」となって、別のこと考えてしまうんですよね。 - ◯秒に◯個売れた系
WEBならまだしも店舗でこれを出すと物理的にどうやって?と思うからです。 - 誰でも◯ヶ月で、◯万稼げる!
Youtubeでよく見る。どれも同じ言い方なので「あぁまたか」となります。
これらのキャッチコピーは街中やスマホで本当によく見ます。“よく見るキャッチコピーだな、私も使ってみよう!”とか考えてはダメですよ。
まとめ
何かしらのデザインやチラシ、バナーをつくるときに、「キャッチコピーも考えなくちゃ!!」「かっこいい言葉をのせて、、、」となりやすいのですが、まぁ、キャッチコピーなんて無理に書かなくていいんですけどね。しっかり伝えたいことをそのまま書きましょう。