写真のトリミングのコツ【写真の見るポイント】

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写真のトリミングのコツ【写真の見るポイント】

写真や画像のトリミングって難しいですね。3分割構図とか、4分割構図とか、対角線構図とか、日の丸構図とか。まぁ、構図については他のサイトでざっと勉強して実際のトリミングしたい写真の見るべき場所、ポイントをお話できればと思います。

写真には注目するべきポイントがある

実際トリミングしたい写真にはポイントがあります。自然と目線がいく場所ですね。大きく分けて2つあります。

広がっている箇所

空や光など、白く明るい場所です。

締まっている箇所

広がっている場所以外で色の濃い場所、または建物や人、形がはっきりしている箇所です。

実際に見てみましょう

言葉ではよく分からないのでアップの写真と引きの写真、2通りの写真で見ていきましょう。

事例①

サンプルの写真はこちらです。

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どこかの川です。

この写真の見るべきポイントはこちらです。

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水の箇所と岩の箇所がポイント

水の部分が下に広がってます。さらに写真が切れているので広がって見えます。右の岩も同じです。また左の岩は形がはっきりしているので締まって見えます。

ダメなトリミング①

ポイントを無視してアップにトリミングするとどうでしょうか。

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さっきの注目ポイントを見ると、

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岩に注目。

川の部分はあまり気になりませんが、左右の岩が画面端で切れていて悪い意味でバランスがとれてしまっています。目線が左右、上下そして真ん中の小さな岩にも行ってしまいダメなトリミングです。

ダメなトリミング②

こちらのトリミングはどうでしょうか。

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なんとなくダメですよね。

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上下に注目。

こちらは大きな岩が上に、川が下に切れていて上下に広がって見えます。色も上が緑、下が白と2分割されてます。また大きな岩が上に切れて形がはっきりしておらず、もはやどこがメインなのか分かりません。

良いトリミング

では良い感じのトリミングはどうでしょうか。

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良い感じのトリミング

トリミングの際の注目ポイントはこちらです。

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ピンクのバランス、緑と黄色のバランス。

川の部分を切りつつ、ピンクの箇所の重さを一緒くらいにします。そして緑部分の大きな岩と、黄色の岩の部分のバランスを取りました。

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事例②

次は引きの写真で見てみましょう。サンプルはこちらです。

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東京の上野あたりの写真です。

例によって注目ポイントはこちらです。

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ピンクの箇所です。たくさんありますね。

大きく分けて、大きく広がった空と、それ以外です。空以外では左のビル(高層マンションかな)と中央の緑の屋根のお寺、そして下にあるの大きな蓮(はす)?の葉っぱ群です。

ダメなトリミング

この写真のダメなトリミングはこちらです。

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ダメなトリミング

先ほどの川の写真と同じですね。

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色の箇所に注目。

黄色の空とピンクのそれ以外の箇所がバランスが取れてしまってます。さらに青い箇所、ビルが左に大きく切れてしまっているため、左が超絶重く感じます。全体的にバランスが悪いトリミングです。

良いトリミング①

では良い感じのトリミングはどうでしょうか。今回は引きの写真なので背景写真としてのトリミングを行いましょう。

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背景としての引き写真のトリミング。

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黄色の箇所のバランスをとる。

主に広がっている空とそれ以外の重さのバランスを見ます。黄色の割合を見ていきます。下の黄色は上の黄色より少ないですが、広がっている空の重さと建物の重さが違うため(建物の方が重い)これくらいの割合でちょうどバランスが取れます。

良いトリミング②

もう一つ、風景を活かした少しアップの背景としてのトリミングです。

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風景を活かした背景として使えるトリミング。

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3色ある箇所を注目する。

少し複雑ですが、バランスを見るポイントは3つです。①黄色の建物のバランスを見つつ、②空と蓮の割合のバランスを見る。③できればビルの斜め感を活かすために赤線にも注目する。といった感じです。これは3つ同時に見ないといけないので難しいですね。

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まとめ

今回は写真のトリミングについてお話しました。基本の〇〇分割をしつつ、今回のように写真の注目すべき箇所を見てトリミングしていきましょう。

写真の見る箇所のポイント

①広がっている箇所….空や光など、白く明るい場所です。

②締まっている箇所….広がっている場所以外で色の濃い場所、または建物や人、形がはっきりしている箇所です。

それぞれ写真の端に持ってきて切ると重さが増します。ですので一番重く感じるのは、②の締まっているのに切れている部分です。ただし、その対象に①の広がっている部分の割合が大きいとバランスが取れてきますので注意です。

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