展開デザインを効率よく作る方法

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展開デザインを効率よく作る方法

デザイナー、特にインハウスデザイナーにはデザインを多方面に展開するという仕事があります。

例えば企業のあるプロジェクトで上司、先輩デザイナーが作ったコンセプトデザインを各店のPOPに展開するお仕事です。

コンセプトポスターを各店のPOP、飲食店なんかではメニュー表や卓上POP、店内の液晶モニター、SNSのデータなど

ひとつのコンセプトデザインから様々なメディアに展開していくことになります。

展開デザインはとにかく数が多い

展開デザインはとにかく数が多いです。

各店によって大きさや形が違う企業もあり、ひとつのお店で10個は展開しなければいけないこともザラにあります。

展開デザインは部下が作る

こういう展開デザインはコンセプトデザインを作った人が手がけるのが速いのですが、

インハウスデザイナーにおいて実際は部下や他のデザイナーが作ることも多いです。

※コンセプトデザインを作った人はコンセプトの意味が一番わかっているデザイナーです。

ですので展開イメージやどういう風にPOPデザインのレイアウトなんかも容易に想像できるので作るのが速いというわけです。

コンセプトデザインを10個展開する場合、皆さんならどういう風に進めていきますか?

一個POPを完成させて次のPOPを作りはじめて、完成させて、と一個一個作っても良いですが

それでは時間が掛かりすぎます!

時間は有限。デザインも効率よく作っていかなければいけません。

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展開デザインの作り方【進め方】

展開デザインを作っていく方法として、まず前提としてコンセプトデザインの意味を自分に落とし込むことです。

しかし他人の作ったデザインを全部まるまる理解するなんて無理です。

ざっくりとした意味を理解できればOKです。

理解できるデザイナーはコンセプトデザインの意味はもちろん、デザインのイメージや、意味合いのレイアウトなんかも理解できると良いです。

【意味合いのレイアウトとは】

意味合いのレイアウトとは例えば『このデザインは水引、御祝儀袋をイメージしている(水引とは御祝儀袋についてる赤と白のリボンのようなやつです)。

だから赤と白をメインに使って少し縦長にレイアウトした』とコンセプトをつくったデザイナーがイメージしていました。

この『縦長のレイアウト』がお祝儀袋をイメージした『意味合いのレイアウト』になるわけです。

ですので展開デザインを作る時も少し『縦長のレイアウト』を意識して作っていくことになります。

作ったコンセプトデザインの意味が少し理解できたら展開デザインを作っていきましょう。

①ざっくりなレイアウト(構図)を作っていく

まずはざっくりしたレイアウトを組んでいきます。

縦サイズのPOP、横サイズのPOP、様々なサイズがあると思いますがあまり深く考えずにレイアウトを組んでいきましょう。

ちゃちゃっと展開個数全部のレイアウトを組んでいきます。

全部のレイアウトを組んでいるうちに自分の中でコンセプトデザインの意味が整理されていきます。

よって最初はあまり理解できなかったこともだんだんと理解できるようになり、デザインのイメージも膨らんでくるはずです。

ですのでコンセプトデザインを最初から全部理解しようとしなくてOKなんですね。

作っていくうちにだんだんと分かってきます。

②最初からデザインしていく

全部のレイアウトが組めたらもう一度最初に戻ってデザインを作っていきます。

このとき最初の頃よりコンセプトの意味も理解しているはずですので、

『どの色がいいか』『どのフォントが合うか』『どういうふうに見せたらいいか』など

各POPのサイズが変わってもデザインを落とし込めると思います。

ここで完全に落とし込めるようならひとつのデザインをしっかり完成させていきましょう。

※デザインを作っていくうちにイメージが理解できていきます。

全部のレイアウトを見返すと最後に作ったデザインが一番完成に近いはずです。

②では再度最初からデザインしていくと書いていますが、そのまま最後に作ったデザインを完成させてレイアウトしていった逆の順番でデザインを作ってもOKです。

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①②の順番で作るメリット

①→②の順番で作ると適度な時間ができます。

最初に作ったデザイン、レイアウトしたデザインも②のように元に戻ってやり直すことで時間ができ、新たな目線でデザインを見ることができます。

夜に作ったデザインを一旦置いて、翌日見ると気付くことが多いイメージです。夜は頭が固まってデザインもなかなかうまくいきません。

時間をおくことで頭も切り替わってより良いデザインもできるでしょう。

③少し時間を置いてから最後に微調整

全部のデザインができたら少し休憩しましょう。

少し時間を置くことで気づかなかったことも気づいてきます。誤字脱字も見つかるでしょう。

休憩したら全体を見ながら修正していって完成です!

インハウスデザイナーは結構大変?(関連記事)

メリット&デメリットまとめ

インハウスデザイナーになったら一番気をつける事

インハウスデザイナーならではの成長コツ

何もしてくれない嫌な上司との接し方

展開デザイン、効率よくデザインする方法

まとめ

展開デザインのような数が多いデザインは一個一個作っていては時間が掛かり過ぎます。

部下であるデザイナーはコンセプトデザインの意味もあまり理解できていないまま作ってしまっているはずですので余計時間がかかります。

(他のデザイナーが作ったコンセプトの意味をぱっと見で、理解できる人はそうそういませんので。)

まずは全部のざっくりレイアウトを作ってしまい、そこから一個一個デザインを落としていきましょう。

結果的にこのやり方の方が断然速くデザインができるはずです。お試しあれ!

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