インハウスデザイナーになったら一番気をつけること
以前インハウスデザイナーの良いところと悪いところを書きました。
今回はインハウスデザイナーが最も気をつけることを書きます。(マインドの話)
以前会社で他のデザイナーと話しているとこんな会話がありました。
A『元のデータは明朝体だけど、こっちのメディアでは明朝体は読めないからゴシック体にした方がいいかも』
B『いや、いちいち全部変えてたら時間がかかり過ぎるから明朝体のままで展開して』
つまりですね、A媒体に合わせてフォントなどを変える(デザインを作り直す)のか、B元のデザインから他の媒体に変換するときにそのままデータをコピペするのか、という話です。
それぞれの頭の構図、内面としてはこんな感じです。
A:まずデザインに対してきちんと向き合っている。デザインを追求し、良いものをデザインしようとしている
B:まず時間効率を考えデザインを完成へと導いている。その後の納品時間、労働時間を重要視
これ、どちらも良いところと悪いところがあります。
あなたが求める、なりたいデザイナーはどちらか【ダサいデザイナーには、なるな!】
AとBどちらの意見も大事です。
それぞれ悪い点としては、Aはデザインを追いかけるばかりに時間が経ち残業をして、挙句の果てには納品に間に合わないという事態も起こります。Bのように時間効率を考えると“慣れ”になりデザインセンスの向上がなくなります。
インハウスデザイナーは一つのデザインへの執着よりもデザインを作る量が多い場合もあります。
企業に勤めている以上、残業や深夜までデザインをするよりも時間効率を考え仕事することは悪いことではありません。
どちらが正しいのでしょうか。
どちらか結論を出すとすれば
Aデザインに向き合ってコピペせずにメディアごとにデザインすることです。
極論、『一つひとつデザインに向き合って最高のデザインを作る。そしてそれを決められた時間で完成させる』ことです。
良いデザインができて納品時間も間に合うことが一番です。時間効率を考えるばかりになってはデザインに対する向上心も失われ、挙げ句の果てにはただのフォトショップ&イラストレーター作業者にもなりかねません。
まず時間効率を考えるインハウスデザイナーもアリ
こちらも100%否定しているわけではありません。
企業に勤めているわけですから残業やブラックな仕事は避けたいです。経験上、夜遅くまでデザインしても良いデザインになるとは限りません。
こんな時代ですから会社は会社として割り切って、決められた仕事をこなし定時で帰れるようにする。家に帰った後に自分でデザインの勉強をする、というのもアリです。デザインへの向上心は持っていますから。
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まとめ
インハウスデザイナーはフリーランスと比べて仕事量が多いことがあります。自分の会社のデザインですからある意味無限にデザインすることはあります。
そのなかで労働時間が決められていたり給料が決められていたりそれによってモチベーションも変わってきます。
ただし、デザイナーを名乗る以上はまず『より良いデザイン(伝わるデザインや何かをデザインで解決すること)』を考える必要があるのではないかと思います。
作業に追われると時間効率を優先してなぁなぁなデザインを作るのも分かりますが、作業としてデザインを行い家に帰っても休みの日も普通に過ごしているのではダメなのではないかと。今回の話を聞いて言い過ぎかとも思われるかもしれませんがデザイナーってそういう職業なんだと思います。